【自転車旅エピソード】原点の原点
こんにちは、前回と前々回の記事は初めての旅について書きました。それらは自転車旅の原点と言えますが、もっと前に僕の自転車旅の源がありました。
今日はその原点の原点について書きます。
始まり
それは、中学2年生(13歳)の頃です。僕はサッカー部だったのですが、部活の友達たちと「学校からのびのびパスポート配られるけど、どれも遠いから行けないよな~」と話していました。その時に一人が「今度のびのびパスポート使いに須磨水族館行こう」と言い出しました。
ここで、のびのびパスポートとは兵庫県の小中学生に配られる無料で県内の施設に入れるチケットのようなものです。
電車だと、お金がかかるのでのびのびパスポートの意味がないと考え、自転車で行くことにしました。こうして道も分からないのに中学生10人ほどで旅立つことになったのです。
出発
道も分からなければ何時間かかるかもわからないので、朝4時に友達の家の前に集まって、冒険が始まりました。
スマホもなく、地図も持たず、感覚だけで進み続けました。何時間も何時間も漕ぎ続けていつになったら着くのかも分からず、中学生の僕たちにとってそれはそれは壮絶でした。
到着
神戸に入ってからは道行く人に「須磨ってどこですか!どの道走ればいいですか!」と何度も尋ねて、ようやく昼頃に須磨水族館にたどり着きました。
感動でした。
気づけば遠回りを重ね、片道で50kmほど走っていました。しかも全員変速機なしのママチャリで。中学生ならではの冒険という感じです。
それでも僕たちは元気でした。しんどくて寝れてなくて行きだけでかなり疲れたけど初めての達成感と自分たちの足でゴールに着いた感覚が楽しくて仕方なかったです。
初めて自転車で海を見ました。須磨の海岸でも遊んで、本当に楽しい遊びを見つけました。これからも色んな所に行きたいと思ったし、ワクワクが止まらなかったです。
それから卒業するまでみんなで色んな所に自転車で行きました。
その後
その時のメンバーは今でも大の仲良しです。間違いなく一生の友達だと思います。
さすがにみんなで自転車をこぐことはもうないですが。
全員が個性派過ぎるメンバーでしたが、中でも二人のカリスマが全員をまとめることができ、自然とリーダーになっていました。
そのうちの一人で遊びに特化した方のリーダーはグループでみんなを引っ張って走り、他にも数々の遊びを提案していました。彼とは今でもバイクという手段に進化して一緒に旅することがあります。一緒に北海道全道ツーリングとかもしているのでその話もまた書きます。
彼の少年のような好奇心からの影響もすごいです。尊敬しています。
自転車旅の原点の原点でした。